口合わせ
同じ鍋から取り分けたものの、大きさ、硬さ、水分、温度を調整します。

「口合わせ」は、食べる相手に合わせて仕上げを変える仕事。同じ鍋から分けたものでも、大きさ、硬さ、水分、温度を変えれば、別の食べやすさになります。
見る
どちらから近づくか。口は器のどこに触れるか。
分ける
人の塩や薬味を加える前に、鍋から取り分ける。
合わせる
崩す、ほぐす、汁を足す。器の深さも見直す。
待つ
食べ始めるのを待ち、空いた器の跡を見る。
個体による違い
乾いたものから食べる個体も、汁へ口を寄せる個体もいます。初めて来たもぐには、少量ずつ離した二つの皿。両方を通り過ぎて、草むらへ戻ることもあります。選ばれなかった皿を追いかけて差し出す人はいません。
食べ残しと器の跡
トキは最初に、食べ終わった器を並べます。角だけ残った根菜、こぼれた汁、縁についた跡。「嫌い」と決める前に、翌日は別の硬さで一口分だけ作ります。
成長に合わせた器
皿の縁に顔がぶつかるようになった。今まで運べなかった塊を運び始めた。そんなときは、器や寝床を見直します。以前の小さな皿は捨てずに、棚へ戻しておきます。