ウネの豆みそ煮
霧の外から帰ると、醸造小屋には豆の匂いがこもっています。柔らかく煮た白豆と根菜を淡い豆みそでまとめる一皿。壺が変われば香りも少し変わります。島の人は、去年の雨や仕込みの日を話しながら、その違いを食卓へ迎えます。

料理の特徴
柔らかな白豆と根菜を、淡い色の豆みそでまとめた煮物。壺ごとに香りが違うため、同じ家でも季節で味が少し動きます。人々は仕込みの年と一緒にその味を覚えています。カヤでは手元の豆で作り、舟を待つあいだも作り方は途切れません。
材料
- 白豆
- 根菜
- 淡い色の豆みそ
もぐへの取り分け
豆や根菜の形を残す分と、崩して分ける分を用意します。人の器の味を仕上げる前に取り分け、硬さや水分を食べる相手に合わせます。
食卓の記憶
空いたみそ壺を返す朝、ミナは底の印を何度も確かめました。舟には似た壺がいくつも並んでいます。オルが荷を結ぶまでそばで見ていたら、次に届く壺の場所まで空けたくなりました。帰ると棚の小鉢を一つだけ横へ寄せました。