トヌの焼き根汁
木材浜から帰る人の服には木の粉、かまどの周りには焼いた根菜の香り。切る人ごとに大きさの違う具が一つの鍋で煮えます。干しきのこは森を離れても長く棚に残り、カヤの雨の日にも、トヌの台所を思い出させます。

料理の特徴
焼き目をつけた根菜と干しきのこの汁。木の仕事の合間に切る根菜は形がまちまち。香ばしい具を噛む皿と、崩して汁になじませた皿が並びます。カヤでも雨の日にトヌの干しきのこを開けると、この汁になることが多いのです。
材料
- 焼き目をつけた根菜
- 干しきのこ
- 水
もぐへの取り分け
形を残して香ばしさを楽しむ皿と、具を崩して汁へなじませる皿に分けます。硬い角が残った日は、次のひと口をさらに柔らかくします。
食卓の記憶
雨の日、ミナは袋の底に一つだけ残った大きなきのこを見つけました。自分の皿へ取ろうとして、先にトキへ見せます。トキが小さく裂くと、いくつもの器に少しずつ入りました。ミナの器にも、ちゃんと森の匂いが残りました。