ヨルバの宵の芋粥
黒い岩がまだ昼の熱を持つ頃、焼き芋を麦の鍋へ崩し入れます。淡い黄色の湯気の向こうでは、起きた家の白い布が雨戸に見えます。これから働く人と、暗くなってから現れるもぐ。同じ鍋の前で、それぞれの朝が始まります。

料理の特徴
炊いた麦へ焼き芋を崩し入れた、淡い黄色の粥。日暮れに起き出すもぐと、夜の仕事へ出る人が同じ鍋を囲みます。カヤでは朝に食べることも。「宵」は食べる時刻の決まりではなく、ヨルバの食卓を思い出す名です。
材料
- 炊いた麦
- 焼き芋
- 水
もぐへの取り分け
焼き芋を麦へ崩し入れ、食べやすい水分と温度に整えます。器へ口を寄せる位置や残った粒を見て、次の一皿のまとまり方を変えます。
食卓の記憶
カヤで朝に宵の芋粥を食べた日、ミナはヨルバの今を想像しました。向こうでは、まだ誰かが起きているかもしれません。空になった器を持って浜へ出ると、東の海に舟が一つ。中をのぞいても、器には黄色い筋が残るだけでした。