もぐ日和世界の案内帖

ナロ諸島

アシロ、トヌ、セラ、ニカ、ウネ、ヨルバの風土と交易。

ナロ諸島
ナロ諸島の位置関係

島ごとの風土

アシロ島

ナロ諸島でいちばん広い島。低い尾根の両側に麦と豆の畑、小さな集落が散らばります。晴れた日に尾根へ上がれば、周囲の五島を見渡せます。人の道を西へたどるうちに、靴跡はまばらになり、草を分けるもぐ一匹分の道へ変わっていきます。

島の詳細

トヌ島

東の木材浜では、人と大きなもぐが丸太を動かしています。谷沿いを一時間歩けば、倒木にきのこの生える湿った森。さらに上の乾いた尾根には栗やくるみが実り、樹皮をはがす爪音や、枝を渡る気配が重なります。

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セラ島

低い島の岸には、ヨシ原とアマモの浅瀬が続きます。満ち潮には小魚が草の間へ入り、潮が引けば、もぐがカニや貝を探しに出てきます。南西の固い岸には塩場があり、晴れが続くと浅い槽で海水を濃くしてから釜へ運びます。

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ニカ島

深い内港には穀物や木材の舟が横づけされ、背後の市場坂へ荷が上がります。坂の下には鮮魚と野菜、中ほどには塩、干物、豆、布。重い荷を運ぶもぐは混んだ階段を避け、倉の裏の緩い道を通ります。

島の詳細

ウネ島

南の船着きから一時間登ると、湿った海風が霧になる茶畑の坂へ。摘み手の籠をのぞいていた小さなもぐは、また茶の木の下へ戻っていきます。さらに上の峠の池から流れる水は、集落の水車と醸造小屋へ続いています。

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ヨルバ島

黒い火山岩の岩壁、その切れ目に小さな西浜。古い溶岩の岩棚は昼の熱を夕方まで残し、暗がりに強いもぐが隙間から出てきます。夕方には火を消す家と、これから火を入れる家が半々ほど。雨戸の裏の白い布が、今起きている家の目印です。

島の詳細

舟と航路

近い港へ半日、遠い浜なら一日。風向きが変われば、帰りは数日先になることもあります。

帆と櫂の舟が島々を結びます。晴れた日のアシロの尾根からは五つの島が見えても、一日で全部を巡ることはできません。

風待ちの、七つめの椀

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