もぐ日和世界の案内帖

オル

小舟の板や櫂、荷台を直す船大工。ニカへ木を仕入れに行き、戻ると服から木屑が落ちます。ガロへ頼むときは押してほしい板をたたき、こちらを向くまで待ちます。濡れた縄が脚に触れるのを嫌うことも知っています。ミナには短い櫂の切れ端から木舟を作りました。帆をつけた翌日にひっくり返ったその舟が、父の帆の扱いを見るきっかけになりました。

カヤ村の、家からかまどへ、浜へと続く暮らし

板が一枚変わるだけで、小舟の見え方は少し変わります。オルの仕事場には、替えた古い板や短くなった櫂が残ります。ニカから帰る日は服に乾いた木屑がつき、掃かれる前にミナとこむぎが細長いものを拾って並べます。

若い頃、ガロの力だけを頼りにして舟を傷めたことがあります。今は頼む板を手でたたき、一つの合図が伝わってから次へ進みます。トキが昔の話を持ち出しても、オルは、あの頃は自分の方が仕事に慣れていなかったのだと言います。

ミナに作った木舟は、短い櫂の切れ端から削ったもの。帆をつけた翌日にひっくり返りました。その後ミナが出航を見に来ると、オルは帆を直す手を少しゆっくり動かします。説明を終えるより先に、風で帆が向きを変えることもあります。

日々の習慣

ガロがこちらを向くまで、次の合図は出しません。舟を急いで上げる日ほど、縄を回す位置を確かめます。

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